あなたは「ホメオスタシス」という言葉を、ごぞんじですか？日本語に訳すと「恒常性」です。
しらべると、
「生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。」
と、でてきます。便利な機能です。
でも、悪い側面もあります。脳科学的には、あなたが今の状況から成長しようとすればするほど、おなじ勢いで、元にもどそうとする力がはたらくからです。表現するなら「負（ふ）のフィードバック」です。
ですから、成功にむかって進んでいるあなたは、この「悪いホメオスタシス」にうちかたないと、いつまでたっても元に戻ってしまうことになるのです。
意地悪ですね。これはイケません。なんとかしましょう。
ホメオスタシスとはいったい何なのか
「ホメオスタシス」とはいったい何なのか？
さきほども話しましたように、それはそれで、いいことをしてくれることもあります。
例えば、暑い時は、体温を下げるために汗をかきます。
寒い時は、体温を上げるために体を震えさせます。
あなたの意識のそとで。
これらは、「正（せい）のフィードバック」ですね。
問題は、「負（ふ）のフィードバック」です。
ダイエットにたとえて、ご説明します。
「え？ダイエットとなんの関係があるの？」
と、思われたあなた、まあ聞いてください。
たとえばあなたが、6ヶ月で１０Kgやせようと決意したとします。
（もうすでに、スリムなあなたには失礼おゆるしくださいm(__)m）
あなたは、大好きな食べ物を制限したり、ジムにかよったりしてがんばります。スタートは順調にはじまりますね。
でも、１週間・２週間・１ヶ月がんばったあなたは、
「ここまで耐えたんだから、少々の好物は食べてもいいでしょう」
と、思いはじめます。
「今日だけ、自分へのごほうび(^^)」
とか、理由をつけて。
それがやがて、回数がふえ、いつのまにか元の食生活・日常生活にもどってしまいます。
「ダイエットって、何だったっけ？」
というふうに・・・
いわゆる「挫折」というヤツですね。
これが「悪いホメオスタシスの負（ふ）のフィードバック」です。
「ホメオスタシス」は、あなたの精神や肉体だけでなく、社会的にも作用します。
ホメオスタシスの負のフィードバックにうちかつ
たとえば、あなたが理想の上司・理想の恋愛相手などに近よって、その人のマネをして、自分を成長させようとします。
ところが、「悪いホメオスタシス」は、成長しようとするあなたの、以前のすがたに戻そうとします。これは心理学上・脳科学上、強烈な力です。
では、いったいどうすれば、この邪魔者にうちかてるのか？
元に戻そうとする「悪いホメオスタシス」の力より、あなたの
「自分は変われる」「自分を信じる」
という力が上回れば、あなたは勝者になれるワケです。
世界中のあらゆる成功者たちは、みんなこの
「悪いホメオスタシスにうちかった人」ばかりです。
あなたにもできるはずです(^^)
ホメオスタシスとの上手なつきあい方
精神的・肉体的にストレスがかかると、「負（ふ）のフィードバック」がおこってしまいます。
そんなときは、まず、質のよい睡眠をとることですね。
睡眠の乱れは生体のリズムを崩しストレスに弱い体につながります。十分な睡眠時間も重要ですし、より質を高めることも大切です。
生活のリズムにも気をつけましょう。
忙しい１日の中で、少しの間でも趣味に時間をついやしたり、音楽を楽しむなど、リラックスできる時間をもつと効果があるといわれています。
アルコールや、お薬も気をつけなければいけません。
アルコールは適量ならいいのですが、それを超えてしまうと「依存症」へのひきがねにもなりかねません。お薬もお医者様と相談しながら上手につかいましょう。
まとめ
「悪いホメオスタシス」に、つよい信念でたちむかえば、かならずうちかてます。潜在意識にうったえかければ、大きな変化をおこすことができます。
潜在意識を信じる力をつくるには、まず「自信」をもつことです。ただし、「根拠のある自信」でなくていいのです。
「根拠のある自信」は、あなたの「過去」にもとめてしまうものです。
「何回も成功してきたから、つぎも成功するだろう・・・」と。
でももし、つぎの１回が失敗におわったら、それまでの成功体験の「自信」がくずれてしまいます。
そんなときは、がむしゃらに、
「努力だ！根性だ！」とかんがえるのではなく、「根拠のない自信」をもって、ラク～にとらえてください。
フワ～っとかるいきもちで、それでいて真剣に、
「私は、悪いホメオスタシスにうちかってみせる」
と、心でとなえてあなた自身の潜在意識にすりこんでください。
そして、明るい未来を手に入れましょうね。きっとですよ(^^)