「HSP」ということばをごぞんじでしょうか?Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称で、日本語に訳すと「人いちばい繊細な人」という意味になります。
この言葉は1990年代、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱されました。博士によると人口の20%、約5人に1人はこの「HSP」に該当するとのことです。
このような人は、職場や家庭の中で気疲れしやすく、生きづらいと感じている人がおおいです。今回はそんなあなたをたすけるためのお話しをさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
HSPの特徴とは?
繊細な人とは他の人より感じる力がつよく、自分の内面でおこっていることにもよく気づきます。それは一見いいことのようにも思えますが、本人はそのせいで他の人より疲れやすく、傷つきやすくなっています。
あなたがつぎのような点に思いあたる場合は、この「HSP」である可能性が高くなります。
まず、
「他人の気持ちに左右される」
つぎに、
「忙しくしたあとは刺激の少ない場所へ引きこもりたくなる」
そして、
「音や光やにおいに過敏である」
さらに、
「たくさんの情報にとりかこまれてしまうと混乱する」
最後に、
「環境の変化や他の人の顔色の変化によく気づく」
いかがでしょうか?あなたがこれらの項目に該当するのであれば、あなたは「繊細すぎる人」ということになります。
HSP・繊細すぎるあなたと上手につきあう方法
前述のとおり「HSP」である人は5人に1人です。とくに変わった性格ではないのです。こちらでは、そんな繊細なあなたとどう向き合うべきかお話ししたいと思います。
決して「HSP」とまでは言わなくても、繊細な性格をもったあなたにも有効ですので、おつきあいください。
まず繊細すぎるあなたが、してはいけないことから説明します。それは、「自分をおさえつけること」つまり、繊細な感性をおさえつけることです。
そんな風に自分の心を閉ざしてしまうと、自分にとって良いものまでおさえこんでしまう結果になってしまうからです。
「自分らしさ」までなくしてしまいかねませんので、対処したいところです。
そこでまず、
「他の人といる時はあなたのペースをまもる」
繊細なあなたは、”なにも気にしていない”他の人の顔色や言葉に敏感に反応してしまいます。そのため、人一倍疲れたり落ち込んだりします。あなたのペースをまもりましょう。
つぎに、
「あなたのもつ情報のアンテナの範囲をせばめる」
繊細なあなたは、他の人よりひろい範囲まで感覚がいきわたっています。本来それはいいことなのですが、やはりあなたを疲れさせる原因ともなっています。
まわりの「半径50センチ以内を快適にしておけばいい」くらいの気軽さで過ごすのがおすすめです。
そして、
「繊細なあなたの5感をいたわってあげる」
5感とは、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」です。なかでも「視覚」「聴覚」「嗅覚」が人一倍するどいというかたがおおいので、対策をあげます。
「視覚」に関しては、なるべく視界にものが入ってこない場所をえらんで行動します。
「聴覚」については、さしつかえない範囲で耳栓をしたりヘッドフォンをつかい、まわりの音を遮断します。
「嗅覚」にたいしては、マスクをしたり、できるだけ人ごみをさけるといいでしょう。
まとめ
以上のような方法で、繊細すぎるあなたをどうか守ってあげてください。人一倍繊細でさまざまなことに敏感な性格というのは本来評価されるべきものです。
それが、繊細ではない一般の人に受け入れられず、「気疲れしやすく生きづらい」というのではあまりに不公平です。
繊細であることは自分らしさであり、他の人が気づかないことでもあなたは理解できるということに自信を持ち、楽な気分で日々の生活をすごしてください。
そして、美しく生きるよろこびを感じてくださいね。きっとですよ!(^^)!