あなたは「六方拝」という言葉をきいたことがありますか?というより、読み方がわからないですよね・・・こちらは「ろっぽうはい」と読みます。
このむずかしい「六方拝」、じっさいにおこないつづけると、あなたの心身に素晴らしいことがおこります。
「六方拝」は釈迦が説いた、インドの古い言葉である「パーリ語」の「シンガーラへの教え」という経典に示されています。
それが中国に渡り、「六方礼(ろっぽうらい)」という教えになり、特に在家(ざいけ=一般の人々)に向けての仏教倫理、道徳としてひろがりました。
カタいお話しはこの辺にして、この「六方拝」について、今回はわかりやすくお話しさせていただきます。
六方拝とは?
六方拝とは東西南北、天・地の六方すべてに感謝するということです。
東に向かって、あなたを生んでくれた両親・祖父母・ご先祖様に「ありがとうございます」と感謝。
西に向かって、家族に「ありがとうございます」と感謝。
南に向かって、今までお世話になった恩師・先生・上司などさまざまな人たちに感謝。
北に向かって、友人・知人・仕事関係の人たちに「ありがとうございます」と感謝。
天に向かって、命を守ってくれている太陽・月・大自然に「ありがとうございます」と感謝。
地に向かって、大地・動物・植物に「ありがとうございます」と感謝。
このように、六つの方向すべてに感謝の気持ちを忘れてはいけないという教えなのです。あらためて言われると身が引き締まる思いですね。
「私が生きているのは命を授けてくれた両親のおかげ」「自分が今日まで成長できたのは、友人や先生・仕事関係の人たちのおかげ」「生きていられるのは自然のおかげ」と東西南北、天・地、順番に感謝することが「六方拝」です。
六方拝のやり方
前項でご紹介しました通り「六方拝」は、東西南北、天・地の六方すべてに感謝することなのですが、具体的な方法をお話しします。
と言ってもとてもカンタンです。1日のなかで、いつやるかはあなたがおこなえるタイミングでいいのですが、習慣化するなら決めた時間帯にするのがいいでしょう。
おすすめは朝、起きたときに太陽の光を浴びながらやる、または寝る前の落ち着いた時間帯にリラックスしておこなうかのどちらかです。朝と夜は習慣を作りやすい時間帯です。
また、「六方拝」は毎日やるといいです。一日だけ六方に感謝すればO.K.ではなく、日頃から感謝の気持ちを伝えるために、毎日おこなうのがいいです。
それぞれの方向を向いて、いろいろな人の顔や風景を思い浮かべながら「ありがとうございます」と感謝をします。やることは本当にこれだけです。カンタンです。
時間をかけようと思えばいくらでもできますが、毎日3分くらいで大丈夫です。
六方拝の効果とは
「六方拝」がすべてに感謝することはご紹介した通りです。ただ、気になるのは「感謝することで何が変わるのか」「六方拝をすると何か効果でもあるのか」ということですね。最後に、「六方拝」をおこなうことについてかんがえましょう。
「六方拝」を毎日行うと、感謝するのが習慣になります。両親に対してや友達へ、または仕事の関係者への感謝の気持ちが自然と持てるようになるでしょう。
感謝することがおろそかになると、簡単に「ありがとう」という言葉も出てきにくくなります。「六方拝」で感謝するのが習慣化されたらまわりの人に対しても「ありがとう」という言葉が出てきやすくなります。
まとめ
「六方拝」についてお話しさせていただきました。「六方拝」で感謝するのは人だけではなく、空や大地の自然にも感謝することです。自然に感謝するのが習慣化すると、日々の生活の中でも環境に目を向けるようになります。
「いただきます」と言うだけでなく「おいしいものが食べられることに感謝」という気持ちが持てたりするようになります。
感謝をするときにおすすめの瞑想法があります。それは「マインドフルネス瞑想」といいます。「マインドフルネス」とは「今」に意識を集中させる瞑想法です。自分の呼吸を整え、リラックスしてきたなと感じたところで「六方拝」をおこないます。
感謝することでストレスの軽減や睡眠の改善などが望めると言われています。感謝の気持は、人の心を変えていきます。人や物だけではなく、宇宙すべてのもの、そしてあなた自身への感謝する気持ちを忘れないでいましょう。
あなただけではなく、あなたに関わるすべての人へ、幸せを分け合えられる毎日を過ごしていきたいですね。
そして、美しく生きるよろこびを感じてくださいね。きっとですよ(^^)